サイエンス・アート
電子回路基板と電子部品をアーティスティックに組み合わせ透明体に封入し、レーザー光やLED光を照射し回路基板の美しさを表現しました。
人類の科学の叡智が結集した電子回路基板はその機能だけでなく人類が進化を遂げてきた足跡を認めることができる、まさしく現代文明の貴重な遺跡。
科学、自然、光、色、人体、生物、宇宙、地球、正義、悪にいつも注目していました。美術教師や周囲から理解されず子供らしくない感性と当時の作品の多くは破棄されてしまいました。
40年以上の時を経て、医学と科学を学んだ研究者でもある作者がずっと憧れていたアーティストとしての活動を自らの人生の中で得た知識と技術と最先端医療システムを使用して制作をスタート。
末武 信宏プロフィール
昭和37年1月10日生まれ 岐阜県岐阜市出身
医師・医学博士
順天堂大学医学部非常勤講師
日本美容外科学会認定専門医
さかえクリニック 院長
昭和56年3月 県立岐阜高等学校卒業
昭和62年3月 国立岐阜大学医学部卒業
昭和62年5月 岐阜大学医学部付属病院第一外科 入局
平成19年4月 順天堂大学大学院医学研究科博士課程 入学
平成23年3月 順天堂大学大学院医学研究科卒業
美容外科医としての診療を行う傍ら、順天堂大学医学部大学院で自律神経の研究とスポーツ医学の研究・講義を行なっています。
アーティストとして、見るだけで自律神経が整う「日めくり瞑想31」を監修
コンセプト
幼少期より電化製品の内部構造に大きな関心があり廃棄される物が手に入ると分解して内部構造を観察していました。
ラジオ、テレビの電子基板、部品は、当時の私の癒やしのグッズであり、人体の解剖や生物の組織や器官にも興味を持ち、これらの構造や仕組みを解き明かす科学に常に触れていたい思いがありました。
科学進歩著しい21世紀は携帯電話やパソコンも小型化され多機能に進化を遂げたのです。
内部構造は、はんだ付け回路の時代からIC回路が精密化され
電子回路基板そのものがサイエンスアートと呼ぶにふさわしい形を構成するまでに至りました。
日常生活の中で廃棄された電子機器を分解し採取した回路基盤や、電子部品を再構築し小さな透明体の中に宇宙を表現しました。
日本が誇れる文化やアートは、陶器、和紙、木工彫刻など伝統工芸だけでしょうか?
日本は科学立国として世界中から注目を集めているにもかかわらず
日本の高いクオリティの科学技術がアートにも十分生かされているでしょうか?
この問にアート作品で応えることが科学者である私の使命と考えています。
宇宙と癒やしを表現する私の作品が、世界中の人々へ新しい可能性に気づくきっかけになれば幸いです
医学博士・アーティスト 末武 信宏
ART WORK