Salon528での528Hz音楽の考え方

音楽は自律神経へ影響を与えることは確実です。音楽の音は周波数で成り立ちますが、その周波数による生体への影響は最近注目されています。

その中で注目度が高いのは528Hz、いわゆる 528音楽です。自分自身も毎日BGMとしまして聴いてとても関心がある音楽です。

自律神経に関しまして長年研究を行ってきましたが、自律神経へ大きな影響を与えると過剰にPRされています528音楽の商業ベース手法に大きな疑念と可能性を否定さる危うさを危惧しています。
自律神経への影響を謳う以上、その根拠が必要になります。

どのように自律神経への影響が測定され分析され科学的統計がとられているのか。その検証や実験での条件統一や信頼性。少なくとも私が調査した結果では臨床的には皆無です。
医学的学術論文も存在しません。

自律神経の生体への影響を謳うのであれば解剖学、生理学、生化学、臨床的アプローチをしっかり学んで理解していなければなりません。自律神経のスペシャリストでない方の中途半端な評価は自律神経の評価自体の信頼を失うことにもなりかねないからです。

自律神経専門医が?と考えている事実を自律神経専門医でない方が断言するという矛盾。

音楽と自律神経との関係は 多くの論文で確認されエビデンスもほぼ確立されていると考えましても問題ないと思いますが、528音楽に関しましては研究発展途上です。

にもかかわらず528音楽が大々的に有効性が誇張されビジネスに利用されている現況に疑問を持っています。

一部の音楽分野でのこの傾向は正しい方向性とはいいがたいものです。

可能性を秘めた 528音楽が扇動する人間の過大なPRによって 怪しい音楽の分野に分類されてしまうリスクもあります。

Salon528のBGMでもあります528音楽も素晴らしい、感動的、癒される、自律神経にアプローチするようだと良いことばかりを誇張するビジネスライクな現況にとても違和感を覚えるようになりました。

扇動する方が利益を追求し音楽の本質を見失っている気がしています。扇動する方には常識ある対応を求めたいです。

528音楽の可能性を信じ、大切にはぐくんでいきたいと考える自分とは次元が異なるビジネスマインドにはNGとお伝えしていきたいと思います。

 

音楽の自律神経に対する影響

音楽を聞いて気持ちを落ち着かせたり、高揚させたりすることは誰でも経験があるかと思います。

自律神経のバランスには音楽を聞くことによって影響を与えることができ、おすすめなのが1曲の中に交感神経と副交感神経の両方を医学的根拠をもとに刺激するメロディーラインで構成された音楽を効くことが最適なのです。

メロディーラインにこだわる

昔聞いていた音楽や歌を聞くと心が落ち着く事があると思います。これはその音楽・歌を聞く事によって過去の事を思い出し懐かしい気持ちになり副交感神経が高まりリラックスする事が医学的に研究されております。
その為、自律神経を整える音楽制作するにあたり、

「どこか聞いた事のあるような懐かしいメロディー」

「まるで詞が自然に浮かんでくるメロディー」

「メロディーの進行が予測できるメロディー」

をイメージして作っています。

特に日本人は四季や世代によっていろんな思い出が溢れ出します。音楽を聞いて「四季」や「世代(10代・20代など)」に経験した思い出を思い出すようなメロディー作りを意識しています。

コード進行にこだわる

前述の「懐かしいメロディー」には音楽を作る上でのある特徴があります。それは過去にヒットした歌や音楽には「王道のコード進行」を使った曲展開で作られた曲が多い事です。 これは、クラシック「カノン」の曲のコード進行がヒットに繋がると言われています。

[コード進行] C G Am Em F Em Dm G

このコード進行がカノンコードです。

例えば・・・ ・

  • 森山直太朗「桜」
  • 徳永英明「輝きながら」
  • Mr.Children「Tomorrow never knows」
  • サザンオールスターズ「真夏の果実」
  • X JAPAN 「Endless Rain」
  • 川嶋あい「心の扉」
  • プリンセスプリンセス「M」
  • 中島みゆき「糸」 などなど・・・

(調は異なります。一部のみカノンコードを使用している場合もございます。)
自律神経を整える音楽においても、この「カノンコード」を多く使って曲を作っています。ですので、どこか懐かしく聞いた事があるメロディーになり過去をリフレインする事ができ、副交感神経が高くなりリラックスする事ができます。

[コードに7thを入れる]

メジャーコード(CやG)などに7thの音を加える(Cのコード場合は7度上のシの音を足す)事により、メロディーは明るいが、伴奏コードに少し哀愁感が生まれます。

哀愁を感じる事も副交感神経を上げる事に有効です。過去を思い出すと少し懐かしいけど切ないような感情になると思います。その中でも曲終わりはメジャーコードで終わらせる事で最終的に前向きな明るいイメージを思い描く事ができます。

[マイナーコードを使う]

マイナーコードとは3の音を半音下げるコードです。(例えばCmだとドミ♭ソっとなります。短三度(間に半音2個分)なのがマイナーです。)

分かりやすく言うと「暗い」イメージのコードになります。主に哀愁系や演歌などによく使われます。この「マイナーコード」を使う事により、悲しみを引き立てます。悲しい時に敢えて悲しい音楽を聞き、思い切り涙を流す。これこそが自律神経を整える事にとても効果があると研究データが出ています。

テンポや間合いにこだわる

自律神経を整える音楽は曲のテンポや間合いもこだわっています。テンポは人間の鼓動に近いテンポ♩=60~70で作られている曲が多いです。中にはこの人間の鼓動のテンポより遅めのテンポで作り、腹式呼吸を促すテンポ作りをしています。

最初から最後まで一定のテンポの場合は音と音の間の空間を沢山つくり(音符を詰め込まない)落ち着きをイメージできるようにしてあります。

また曲によってはテンポが1曲の間に若干早くなったり遅くなったりします。これは、人間が生活している中で、呼吸のスピードは一秒一秒変化していきます。そのような呼吸に合った演奏をしています。歌で言うと「弾き語り」をしているイメージです。

カラオケの機械的な音で歌うより、ピアノなど生伴奏してもらって歌った方が気持ち良いですよね?コンサートでも、やはり生演奏でのパフォーマンスは心に響きわたると思います。 生で目の前で演奏してくれているようなイメージで聞けるのが「自律神経を整える音楽」のこだわりです。

 

音楽と自律神経に関する論文